AmazonがYouTubeのような動画配信サービス「Amazonビデオダイレクト(AVD)」を開始した。開始1日にも関わらず、すでに多くのコンテンツが提供されている。コンテンツは無料と有料コンテンツから構成されているため、無料で動画を視聴することも可能である。

YouTubeと同様、配信者には一定の報酬が支払われる。報酬を得る方法は3つあり、

  • 無料公開動画の広告(クリエイターに支払われる広告報酬はYouTubeと同率の55%)。
  • 動画の配信、レンタルによる売り上げ(クリエイターに支払われる報酬額は売上の50%)。
  • Amazonプライム会員(有料会員)の視聴時間に対するインセンティブ(米国では1時間当たり15セントで年間7万5000ドルが上限)。

以下にて『AmazonからYouTuberのような配信者は出るのか』、またそもそも『Amazonがユーザー投稿型動画サービスを始める意味』についてまとめたいと思う。

amazonvideodirect
出典:videodirect.amazon.com/home/landing

YouTuberの様な存在はAmazonから出てくるのか?

結論から言うとこの1年は出てこないであろう。というのも、YouTuberの視聴者の多くが若者、とくに学生ということもあり、有料動画を購入したり、Amazonプレミアムに介入していることはまずない。そのため、クリエイターがYouTuberと同様なコンテンツを展開しようとした場合、無料公開動画に絞るしかない。そして、上記で示したように、無料公開動画の報酬率はYouTubeと同様であり、広告報酬自体に大差は生じないであろうため、YouTubeで配信せず、Amazonで配信するメリットがないためアマゾナー(Amazoner)と呼ばれる配信者は生まれない。

なぜAmazonが動画配信サービスを始めたのか?

簡単に言えば、Amazonの強みを生かすことができるからである。YouTubeやVimeo,Dailymotionといった動画配信サービスは動画視聴ありきでユーザー(視聴者)は利用する。しかし、Amazonは元よりEC(インターネットを用いて物を販売するモデル)であるため、販売に関する仕組み、ノウハウを持ち合わせている。よって他の動画配信サービスと比べ有料コンテンツが売れると見込める。

まとめ

Amazonが今回の動画配信サービスの目的を何にしているかによって、Amazonの今後の動きは異なるであろう。例えば、YouTubeのようにユーザーが視聴することにより発生する広告収入を目的としている、つまりAmazonがYouTubeと真向勝負を挑もうとしている場合は、YouTubeより広告報酬の利率を高めなければ、若者受けするクリエイターは乗り換えしないであろう。また、もしAmazonの強みである販売ノウハウを用いて有料コンテンツの販売、レンタルを目的としているのであれば、高クオリティーのコンテンツを制作できるクリエイターの誘致が必要である。

どちらにせよ、私たちエンドユーザーが利用するまでには早くて半年、長くて1年は必要であろう。

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